「最近思うこと」
NHKよ、蘇れ!
ビラに託す「思い」
丸山重威(ジャーナリスト、東京革新懇代表世話人
「NHKの職員の皆さん!NHKのすべての職場、あらゆる職種の皆さん! 私たちは皆さんに頑張ってほしいと願ってビラを配っています」―5月26日朝、放送を語る会、JCJなど4団体で、東京・渋谷のNHKの門前で、「NHKは政府からの自主・自立を」と訴えたA4判のリーフを配って宣伝した。
「先日、NHKのニュースは、ポツダム宣言をよく読んでいないという安倍首相の答弁を報道しませんでした。きょう戦争法の審議が始まるのに国会中継はない。これでいいんでしょうか? 『安倍様のNHK』では困るのです」
繁華街のビラ配りでも同じだが、さっと手を出して受け取る人、脇目もくれず足早に歩く人、手を振って断る人…。反応はさまざまだ。
ビラを配り、相手を見ながらいつも考えるのは、「この人、どういう仕事かな?」ということだ。「制作現場かな」もあれば「技術屋さんだな」もある。そして「余裕がなさそうだな…」「疲れているなあ…」も。いろんな表情で職場に向かう人々に、仕事と仕事場の空気も考えてしまう。
「ニュースに関係がない方も多いと思います。でも職場で話し合ってください。NHKの責任は大きいのです」。
私たちが訴えたのは、NHKは最大のメディアとして、国民に真実を伝え、平和を守り、育てる放送局になってほしいということだ。いい仕事は、自由で健康な職場からしか生まれない。だから中からも声を出してほしい。NHKは、政府広報機関ではない。会長は辞めるしかない…。
配ったリーフは千八百枚。「NHKはジャーナリズムとして蘇れ」という私たちの思いをどう伝えてくれるか。職場で家庭で、何人の人に読まれ話題になるか。
小さなリーフに、私たちの「思い」が託されていた。
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