2013年10月18日金曜日

10月12日 東京革新懇 人間講座

「畑田重夫の憲法とともに生きる」
  120人の参加者 感動のうずに
 あわてず、あせらず、あきらめず


     オープニング  コイワズライさんのギターとサックス
               若者も多数参加
トークセッション
力の入った人間講座に      1012日、エデュカス東京において東京革新懇の人間講座、畑田重夫の「憲法とともに生きる」を開催。学生や青年を含め120人が参加しました。
若手「コイワズライ」によるギターとサックスの軽快な演奏とうたでオープニング。
若者作成のチラシを示しながら、若い人たちと一緒に学ぶことが長年の念願だったと切り出した畑田さん。力の入った人間講座となりました。
ひとりだけ生き残った!
いま卒寿、今年学徒出陣70周年という節目の年。学友はバシー海峡で船もろとも全員死亡。たまたま陸軍病院に入院していて一人だけ奇跡的に生き残った。
「草も木も鳥も人も獣も虫けらも、もとは一つなり、みな地球の子」とうたった作家の藤原審璽さんの肝いりで始まったこの人間講座。地球温暖化、原発で汚されている日本、どう生きるかを問うている謂われのある人間講座である。以下憲法人生、戦争体験、内外情勢について。
迷った時には憲法に問え
学友や無言館の若者たちの血や涙、日本国民三百万人、アジア諸国二千万人の命が込められている日本国憲法。歴史的に、深刻で悲惨な体験をした場合にはそこに一定の思想が生まれる。それが格調高い人権宣言や憲章となる。まさに広島、長崎を体験した日本国憲法がそうである。非常に新鮮な感動を覚えたのを今でも忘れることができない。日本国民がどれだけ感動したか。「心躍る日本国憲法誕生の時代」(岩田行雄著)に詳しい。迷った時には憲法に問え、で読憲、学憲、愛憲、活憲、書憲を行い、徹底して憲法とともに生きる。
亡くなった友への友情の使命、犠牲者への使命
妊婦の殺害や生体検査などを行ったため戦争体験を話せない人が多い。全部責任は天皇はじめ戦争指導層にある。大日本帝国憲法第20条に日本臣民は兵役の義務を有すとあり、194310月、それまで兵役免除だった文科系学生が学徒出陣となった。大学一年の時、陸軍東部第63部隊に入隊。何やってもすぐ殴られる。おはようといってもすぐビンタ。それで手振り文字をみんなで考案。自殺した友もいた。一緒に苦労した友人たちも輸送途中で20歳の若さで亡くなった。何としても戦争だけはくいとめなければならない。節制して少しでも長生きして平和と民主主義、社会進歩に貢献することが、亡くなった友への友情の使命であり、犠牲となった国民に対する使命である。
今の情勢は戦前とほとんど同じ
米中は対決ではなく経済的パートナーである。米国国債を中国が多く買っている。「遠くの親戚よりも近くの他人」という言葉がある。ところが今日本政府は中国、韓国と対立。これは全部日本の側に問題がある。先日九条の会が、憲法が断崖絶壁の近くにあるとアピールを出した。安倍氏は、改憲が「歴史的使命」と言っている。第一次安倍内閣は国民投票法、教基法の改悪、防衛省格上げを行った。いままた、国家安全保障会議、特定秘密法案である。戦前とほとんど同じである。又戦争かという思いである。我々は今何をなすべきかが問われている。
トークセッション  (司会は井佐哲郎運営委員。ガチトーク青年革新懇代表) 
<主な質問>
○敗戦後、新憲法を一般国民はどううけとめたか。
○平和憲法を変えようという動き、どうしてか。
○日本の植民地支配について
○ヘイトスピーチについて
○和田捕手との家族ぐるみの付き合いとなったいきさつや「ライオンズ時代がやってくる」について
○若者の現状、最近の原発ゼロや排外主義反対デモに若者も参加しているが…
○学生9条の会の講演会のお誘いをしているがなかなか関心を示してくれないが…
 これらの質問にユーモアをまじえて答えました。どんな国でも、どんな時代でも若者が中心的に活躍する。
相手の目線で話をじっくり聞き、自分の言葉で、相手の琴線に触れる言葉で、あわてず、あせらず、あきらめず相手に向き合うことが大切であると話しました。和田捕手との家族ぐるみの付き合いになったいきさつも含め、参加者に大きな感動を与えました。

参加者の感想の一部。
○最高に楽しかった!
○日本の今の現状を聞くことができてとても勉強になりました。軍隊にいた時の話などは今の戦争からはなれている日本にはとても貴重な話なので自分もこの講座の内容を伝えていきたいと思いました。
○わかりやすい言葉で、政治、憲法のお話をお聞きでき、日頃のニュースを身近に感じることができました。こんなに自身にも関わる事なのに、難しくて興味を持てずにいる事は勿体ないとさえ感じました。私は20代ですが周囲の知人にも聞いてもらって国民で関心を深めて行かないといけないと思いました。
○大変なことをユーモアをまじえて話され、参加してよかったと思います。最後に話された今の若者たちの大変さの根源は新自由主義からくる「自己責任論」ということが胸にストンとおちました。
○投票率が4割台という低迷の中で自公与党が圧勝した参院選。わずかながら共産党が躍進したのが希望ではありますが、このまま与党が諸法律を数で圧倒していくのではと危惧しています。きょう畑田先生のお話を聞きそれでもあきらめずに歩んでいくことが大事と気持ちを新たにいたしました。ありがとうございました。
○畑田さんのお話で原爆投下はソ連や中国がしたことだと思っている若者がいるという話を聞いてびっくりしました。歴史の真実を知らないことがとても恐怖だと実感しました!!また畑田さんが毎日、憲法手帳を持ち歩いている理由をきいて、憲法が畑田さんにとって死んでしまった戦友たちの思いがつまっていることをきいて、改めて憲法改正は許せないことだと思いました。
○軍隊の体験談がなまなましく70年前の話だと思われませんでした。
○まだまだ話を聞いていたいほど 充実した時間でした。そして、まだまだ自分自身の勉強不足を痛感し、もっともっと知りたいことが増えました。大先輩から元気 勇気をいただいてまた、教育現場でがんばっていきます。

2013年10月1日火曜日

五輪と平和と被災地事情
     ー日々の思いによせて      
  
川嶋みどり 
  日赤看護大学名誉教授
  東京革新懇世話人  
 7年後のオリンピック開催が東京に決まった際先ず浮かんだのが、この2年半のあいだの被災地事情であった。定年後の看護師数名で”東日本これからのケア”を立ち上げて、不自由な仮設住宅での孤立感を少しでも和らげ、お隣さんづくりに役立ちたいと小さな活動を始めてから23ヶ月。ハンドケアやフットケアをしながら、季節ごとの体調保持の実技や健康相談、お茶っこ会、楽しくつくって美味しく食べる会などを続けて来た。それぞれの喪失感や悲しみの質は時を経て変化はしても、決して軽くならないことを感じながら、仮設生活の不自由さをかこつ声に耳を傾けてきた。
 雨の降る度に床下に溜まる水、壁1枚では筒抜けの隣りの音を気にしながらのストレスフルな生活に疲れが目立ち、家族内、隣人間の人間関係の悩みを語る頻度も増している。なかでも、高齢者の心身問題はいっそう深刻である。狭い空間のなかでの不活発症候群を始め持病の悪化が懸念される。3度目の冬を迎えるに当たり、災害関連死を防ぐ積極的な手立てが急がれる。客観的に見ても復興のテンポの遅さは気になることだが、当事者にとっての最大の問題は見通しのない状態が何時までも続くことである。
 そうした中、福島第一原発の汚染水漏れに心痛める大多数の国民の思いをよそに、「汚染水は完全にコントロールできています」と平然と言い切った安倍首相の態度は許せない。白い防護服に身を固めて視察するパフォーマンスに騙されてはならないと思う。国際社会の場で、白を黒と言い切ったそのことは、五輪誘致のためのその場凌ぎの発言というよりも、平和や憲法を揺るがし国防軍創設や秘密保護法など、戦時体制に向かって進む姿勢の一端と見るべきではないだろうか。「あの発言はおかしい!」と言い続けなければならない。そして、平和の祭典の主催国としての矜持と国際的な信頼のためにも、平和の尊さを声高に主張し続けなければならないと思う日々である。