2018年4月2日月曜日

西井 教雄さんを忍ぶ
      若林義春(日本共産党東京都委員長)

 西井さんは、1983年から1990年までの6年余、党の東京都委員長を務められました。この時代は、1980年の社会党の右転落を契機に、共産党排除の政治体勢がつくられ、これに対抗する民主運動の側では、党と良識ある知識人や文化人とも協力して新しい統一戦線運動としての全国革新懇が結成されました。こうした時期に党中央の常任幹部会委員や東京都委員長として活躍されたこともあり、勇退後も、東京革新懇の代表世話人を続けられたのではないかと思います。出身は兵庫県神戸市だったと記憶していますが、東京の足立区に住み続けられ、いろいろな形で都党の応援を続けてくれました。
 西井さんは、都委員長時代、大変誠実でやさしい人柄だったことをよく覚えています。私は1997年に党都委員長に就任しましたが、以来しばしば東京革新懇の会合などで顔を合わせると、いつも声をかけてくれ、激励してくれました。
 この間は、西井さんのお顔を見ることがあまりなかったので、心配をしていました。そして、突然のご訃報に接することとなりました。改めて西井さんの東京の党と民主運動の発展への大きなご貢献にたいして、心からの感謝を申し上げます。

西井教雄さんの略歴
1923年神戸市生まれ
1946年日本共産党に入党
 兵庫県下の各地区で活動
日本共産党中央委員会赤旗編集局勤務
日本共産党長崎県委員長
日本共産党中央委員会機関紙編集局長など歴任
1983年から90年 日本共産党東京都委員長
同委員長退任後も、2009年まで東京革新懇代表世話人
2010年より東京革新懇顧問