2012年6月1日金曜日

希望ある日本へ

本当に政治を変える民主的連合政権へ

       革新懇運動の飛躍で新しい時代を切り開こう


 全国革新懇は512日、第32回総会を日本青年館で開催しました。東京の地域・職場革新懇から31人、全国から230人が参加しました。
開会の挨拶で品川正治代表世話人は、「3・11以降、一点共同が前進しているが、すべてプラス方向だけではない、悪い方向も率直に認めてこそ、たたかう方向が出てくる」と述べました。そして牧野富夫代表世話人が「報告と提案」などを提案、ポイントを解説しました。

代表世話人でもある、日本共産党の志位和夫委員長が「日米安保条約をなくしたらどういう展望が開かれるか」と題して記念講演を行いました。その中で志位さんは、安保条約をなくしたら、「三つの展望」(注)が開かれると述べました。
 討論では東京から、次の3人が発言しました。
○杉山・全日空革新懇事務局長-JAL不当解雇反対、LCC格安航空会社参入による競争激化と全日空の「コスト構造改革」、職場革新懇の活動。
○小竹ひろ子・文京革新懇事務局長-地域の労組、民主団体、商店街、大学などに呼びかけて開催した大震災1周年の集いのとりくみ。
○松元忠篤代表世話人-ガチトーク青年革新懇の発足、「人間講座」の成功。
役員では、東京推薦の世話人である三上満氏(教育評論家)は、今回も代表世話人を務めることになりました。
最後に、革新懇運動の飛躍をかちとり、希望ある日本へ、本当に政治を変える民主的な
連合政権への新しい時代を切り開くことを確認し終えました。
(注)安保条約をなくしたら、三つの展望①米軍基地の重圧から日本国民が一挙に解放さ
れる。②日本が憲法9条を生かした“平和の発信地”になる。③日本の経済主権を確立す
確かな保障がつくられる。

「報告と提案」(抜粋)

◇情勢の発展と革新懇運動の課題

いま、消費税増税反対、TPP参加阻止、原発ゼロをはじめ、一致点での国民的な共闘が重層的にすすみ、どの課題をとっても、政府の思惑通りにはさせていません。たたかいのなかで、国民を苦しめているのは、財界中心、アメリカいいなりの政治であることが、見えやすくなっています。政治の舞台では、自民党も民主党も国民の願いに応えないことがはっきりし、財界主導ですすめられてきた二大政党づくりが破たんするという新しい事態がうまれています。二大政党の支持率を足しても30%にもなりません。こうした情勢のもとで「切実な願いの実現を」「そのためにも政治を変えたい」との熱い思いと探求がかつてなくひろがっています。これに応えるのが、3つの共同目標をかかげ、「国民が主人公」の政治を求めている革新懇運動です。いま革新懇が存在していることが国民に希望をもたらしています。いまこそ、革新懇のふたつの任務――①当面する切実な要求の実現に全力をあげる②日本の政治を国民本位に変える力を大きくする――を飛躍させるときです。
○総選挙を政治革新の機会にしましょう
 来るべき総選挙は、「政権交代」の期待が完全に裏切られ、二大政党づくりが破たんしたもと、国民が新しい政治を求める流れを強めるなかでおこなわれます。日本の将来にかかわるたいへん大事な政治の選択の場です。全国革新懇は党派選挙で特定の政党を支持することはしませんが、いまの政治について大いに議論し、3目標にもとづく展望を語り、国民が主権者として正しい判断、積極的な審判を下すようによびかけましょう。 

◇革新懇運動の発展方向、組織拡大について

(1)要求にもとづく一致点での共闘を全国津々浦々で飛躍させよう。合わせて「3つの共同目標」にもとづく対話
(2)地域・職場・青年革新懇づくりを網の目ですすめ、「国民の目に見える」革新懇へ
 ○「革新懇を知る会」「読者会」の開催を。「革新懇型」地方選挙へのチャレンジも
 ○ 職場革新懇、青年革新懇の結成と運動を目的意識的に重視しましょう
(3)賛同団体・政党とともに革新懇運動の新たな前進を
(4)「3つの共同目標」を国民的規模での目標へ、「全国革新懇ニュース」の普及を