2015年8月10日月曜日

   故髙岡岑郷さんを偲ぶ
                  柴田桂馬(九条の会東京連絡会事務局) 

 私はかつて日本がすすめた侵略戦争の体験者の一人です。高岡さんと出あったのはまだ20年くらいです。「東京都平和祈念館(仮称)」建設をすすめる会と九条の会東京連絡会、柴田徳衛さんを中心にした「東京問題研究会」で心を合わせて活動してきました。
 活動の中で絶えず髙岡さんは「3月10日をはじめ100回以上の東京空襲の実相を後世に伝える拠点をつくることは今生きている私たちの最も重要な使命だ」と語り、力を発揮されていました。
 また、全国空襲被災者連絡協議会が毎年8月に開催する「民間の空襲被害者救済援護法制定・差別なき戦後補償」を求める集会の成功のためにも尽力されました。
 高岡さんは常に「平和といのち」の大切さを訴え続けてきましたが、その信念の強さ、同時に柔軟性、そこから発する豊かな説得力・発言力で平和・革新運動、とくに憲法違反の「戦争法案」廃案に向けてのたたかいの発展に大きく貢献してきました。その戦争法案とのたたかいのただ中で、高岡さんを失ったことの無念さを噛みしめています。ご冥福を祈りします。


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