「絆を結んで一緒に人生を創っていこうよ」
-人間讃歌・共生の呼びかけに満ちたルポ作品を残して
六二年、大好評のテレビ『判決シリーズの』シナリオ作家の一人としてデビューするが、「偏向番組」攻撃のなかで番組は四年間で中止に。その後ルポライターの活動に。驚くほどの単行本とエッセーを残して昨年一二月一五日旅立っていきました。
いま無縁、絶縁社会とかが語られています。これは人間の絆、共生にかえて、他者、友人をも競争相手としてのみとらえていく「人間関係」「社会」が産み出した産物。彼の作品は全く逆に、家庭でも地域でも、すべての作品が人間の絆で結ばれた共生に取り組む事実のルポです。人間讃歌に満ちて「人とひとの絆を結んで、ご一緒に人生を創っていこうよ・・」と全作品で呼びかけています。
今崎さんは、東京革新懇の世話人として、長く活動されました。「東京革新懇ニュース」(八五年九月号)の『いま想うこと』欄に、「人間無視の日本航空の体質」と題して寄稿しています。また、九四年五月に東京革新懇が開催した『住まいは人権の視点でー公的住宅を考える』シンポにパネリストとして参加、「団地住民の心、ふるさととしての団地、公団建て替え問題など住民が主人公としての住民運動の前進などルポ作家としての目を通してリアルに報告」したとあります。
今崎さんに「貴方の人間・人生をこめたメッセージが私たちの人生に生き続けリレーされていきますよ」と報告したい。
(柳沢明朗;元労働旬報社社長、大学院で同じ研究科)
(柳沢明朗;元労働旬報社社長、大学院で同じ研究科)
(略歴・主な作品)1930年7月9日生まれ。54年早大文学部仏文専攻終了。同大学院法学研究科労働法へ入学、六0年終了、ルポ作家。
東京革新懇世話人、東京憲法会議代表幹事、日本民主主義文学会幹事、下町人間・天狗講九条の会世話人、上野の森に「廣島・長崎の灯」を永遠に灯す会常任理事等の役員を歴任。
『友よ 未来をうたえー日本フィルファーモニー物語』、『ドキュメント日本航空』、『いのちの讃歌』、など32冊の単行本と72点のエッセーを刊行。
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