三上満先生を偲んで
乾 友行
全国革新懇事務室長
三上満先生のご逝去を知らされたとき、ことしの全国総会を前にして三上先生とお話したことを思い出していました。
先生は、病状がおもわしくなく、「こんな体調で代表世話人を続けていいだろうか」と言われました。先生にがんばっていただきたいというお願いをすると、“やがて死んでいくのは自然の法則”と言いつつ、「あまり動き回れないが、できることはしたい。最後まで革新を貫いてまっとうしたい」というお話をされたのでした。こうしたやりとりがあっただけに、全国総会の閉会あいさつでの戦争法案阻止をよびかける気迫の訴えに深い感動を覚えずにいられませんでした。
先生は、文字通り、教育、労働運動、統一戦線運動の分野でめざましい活躍をされ、2004年から全国革新懇の代表世話人を努められました。代表世話人会でいつも教育の問題について発言され、政治革新への熱い思いを語っておられました。その点では、筋金入りでありながら、新しい出来事への興味が盛んで、柔軟な発想をお持ちでした。
三上先生は、代表世話人として、各地の革新懇講演会に行かれ、憲法や教育、宮沢賢治について語り、感銘を与えてきました。青年への思いも強く、大阪での青年革新懇交流会で、次のように「若い人へのメッセージ」を贈りました。
「革新的に生きるということは未来をひらく、その困難を背負って生きることだ。それは困難であるが楽しく、やりがいがり、素晴らしい人生だ」