伊藤吉紀さんの97歳の生涯に学ぶ
山崎 元(杉並革新懇代表世話人)
伊藤吉紀さん(東京革新懇顧問)伊藤吉紀さんは97歳という長寿を保たれ、日本ベトナム友好協会の会長はじめ、東京革新懇・杉並革新懇の代表世話人、日本共産党杉並後援会会長、原水爆禁止世界大会実行委員会の国際部担当と多岐にわたり、政治活動、市民社会の運動と、生涯を通じて貢献されました。演説を終えるとすぐ、ビラを配りはじめるなど、活動の在り方を教えられました。
伊藤さんが信奉した政治家は、ベトナム・ホーチミン国家主席。伊藤さんのシャープな国際感覚や造詣の深い歴史認識は、ホーチミン精神の継承とその研鑽の成果でもありました。明晰で的確な政治情勢などの判断力は希有ともいえるものでした。
「ぞう列車がやってきた」で有名な東山動物園で、戦争中敢えてぞう舎の前に軍馬用の食糧の「ふすま」の袋の山を積み上げさせた三井孟中尉は、実は伊藤吉紀さんのいとこで、幼少の頃遊び合った仲だったといいます。この知られざるエピソードを偶然知りました。
戦後70回目の秋、安倍政権の亡国政治により、日本の平和と民主主義はもっとも危機的な状況です。
伊藤さんの生涯から学び、ご意志を継いで非核平和の世界と日本の政治革新をめざし奮闘することをあらためて御霊前に誓うものです。(写真は伊藤吉紀さん・東京革新懇顧問)